【一条工務店】床暖房の電気代はいくら?3年実測で「月+5,000円〜1万円」でした|i-smart施主が公開
「一条工務店の全館床暖房って、電気代がすごいことになるんじゃないの?」——検討中の方から、いちばんよく聞かれる質問です。
我が家は2020年完成のi-smartⅡで、毎年冬は全館床暖房を24時間つけっぱなしにしています。この記事では、電力会社のマイページで実測した3年分(3シーズン)の冬の電気代を、月別の金額と使用量つきでそのまま公開します。
先に結論を言うと、我が家の実測では床暖房シーズンの電気代は、床暖房を使わない月に比べて月およそ5,000円〜1万円の上乗せでした。冬の買電の最高額でも21,433円です。「床暖房=破産級の電気代」ではありませんでした。
📊 この記事のベースになっている実測データ
この記事のデータの前提(我が家のスペック)
床暖房の電気代は、家の大きさ・地域・電力単価でかなり変わります。まず我が家の前提を明示しておきます。
| 建物 | 一条工務店 i-smartⅡ(2020年4月完成) |
| 延床面積 | 約32.5坪(107.49㎡・2階建て) |
| 家族構成 | 4人暮らし(夫婦+子ども2人) |
| 床暖房 | 全館床暖房を例年12月〜2月中心に24時間稼働(寒さが残る年は3月頃まで) |
| 太陽光 | 約10kW搭載・蓄電池なし |
| 給湯・調理 | オール電化(ガス契約なし) |
| 電力会社 | Looopでんき(〜2026年3月)→楽天でんき(2026年4月〜) |
| 立地 | 神奈川県(温暖地) |
この記事の金額の読み方:すべて電力会社マイページの実測値で「買電のみ」の金額です。太陽光の自家消費分は含みません。冬の増加分には給湯(エコキュート)の冬季効率低下など床暖房以外の季節要因も含まれます。「床暖房だけの厳密な電気代」ではなく、床暖房シーズンに実際に払った金額としてご覧ください。
結論:床暖房シーズンの上乗せは「月5,000円〜1万円」
「床暖房を使う月」と「使わない月(5月)」の買電を、同じ家・同じ暮らしで比べたのがこの表です。
| 冬シーズン | 冬の最高月(買電) | 床暖オフ月(5月) | 差額 | 使用量の差 |
|---|---|---|---|---|
| 2023-24冬 | 15,483円 (2024年2月・574kWh) | 10,177円 (313kWh) | +5,306円 | +261kWh |
| 2024-25冬 | 21,433円 (2025年2月・596kWh) | 11,440円 (305kWh) | +9,993円 | +291kWh |
| 2025-26冬 | 18,999円 (2026年1月・561kWh) | 13,272円 (272kWh) | +5,727円 | +289kWh |
3シーズンとも、使用量の増加は月+260〜290kWh前後で安定しています。金額差が年によって5,000円〜1万円とブレるのは、主に電気単価の変動(2024-25冬は単価が高かった)によるものです。
全館(廊下もトイレも脱衣所も)を24時間暖め続けてこの上乗せなら、私は納得感のほうが大きいです。部屋ごとの暖房と違って「家の中の寒い場所」が存在しなくなるので、ヒートショックの心配や子どもの夜間のトイレも安心です。
冬3シーズンの月別実測データ(12月〜3月)
床暖房シーズンの買電を月別に並べます。金額のあとのカッコ内は使用量です。
| 月 | 2023-24冬 | 2024-25冬 | 2025-26冬 |
|---|---|---|---|
| 12月 | 14,122円(408kWh) | 15,329円(381kWh) | 15,204円(419kWh) |
| 1月 | 15,446円(518kWh) | 20,012円(510kWh) | 18,999円(561kWh) |
| 2月 | 15,483円(574kWh) | 21,433円(596kWh) | 18,670円(596kWh) |
| 3月(参考) | 14,174円(542kWh) | 18,754円(501kWh) | 13,734円(450kWh) |
📊 床暖房オンとオフでどれだけ違う?(2024-25シーズン実測)
※単価が高かった2024-25シーズンの買電(実測)。床暖房を止めた5月との差が、そのまま「床暖房シーズンの上乗せ」です。
ピークは毎年2月で、使用量は574〜596kWh。3年間で「冬の買電が月2万円を大きく超えた月」は一度もありません。年間トータルの電気代や春〜秋のデータは電気代3年分の実データ記事にすべて載せています。
床暖房はいつからいつまで?我が家の冷暖房カレンダー
我が家では、例年12月に入る頃に床暖房オン、2月いっぱい〜3月頃にオフにしています。春先の寒の戻り次第で年によって多少前後します。夏は「さらぽか」に切り替わる、というのが1年のサイクルです。

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床暖房の電気代を左右する4つの要因
①電気の単価(契約プラン)
使用量の増加が毎年ほぼ同じ(+260〜290kWh)でも、支払額の差は5,000円〜1万円までブレました。効いているのは単価です。燃料費調整や再エネ賦課金を含めた実質単価で契約を見直すのが、床暖房の節約でいちばん効果が大きい部分です(我が家もLooopでんき→楽天でんきに切り替えました。比較記事はこちら)。
②設定温度と外気温
床暖房の設定温度を1〜2度下げるだけで消費は目に見えて変わります。我が家はエリアごとに温度を変え、寝室はやや低めにしています。i-smartは断熱性能が高いので、低めの設定でも家全体が底冷えしません。
③太陽光の自家消費
日中は太陽光の発電分が床暖房に回るため、その分は買電に現れません。つまりこの記事の金額は「太陽光がある前提の買電」です。太陽光なしの場合、日中の消費も買電になるためもう少し増えます。太陽光の収支は売電6年分の記事で公開しています。
④家の断熱・気密性能
そもそも全館床暖房が現実的な電気代で成立するのは、高断熱・高気密(i-smartはUA値0.25前後の断熱仕様)が前提です。「床暖房の電気代」は暖房器具の性能というより、家の保温性能で決まるというのが6年住んだ実感です。
6年使ってわかった床暖房の運用のコツ
- 入切せず24時間つけっぱなしが基本:コンクリートと床を温め直す立ち上げに一番電力を食います。一度温まれば維持は小さいので、シーズン中は連続運転が正解でした。
- 設定温度は「ちょっと物足りない」くらいから:上げるのは簡単ですが、下げる判断はしにくいもの。低めから始めて必要な分だけ上げるのが節約になります。
- 乾燥対策はセットで:床暖房の冬は湿度が下がります。加湿器(我が家は大容量タイプ)まで含めて「冬の電気代」と考えておくと誤算がありません。
- 電力プランはシーズン前に見直す:使用量が増える冬こそ単価差が金額に直結します。
よくある質問
床暖房は「つけっぱなし」と「こまめに入切」どちらが安いですか?
高断熱住宅ではつけっぱなしが基本です。床暖房は立ち上げ時にいちばん電力を使い、温まった後の維持は小さいためです。我が家は6年間、シーズン中ずっと24時間連続運転です。
床暖房だけで本当に家中暖かいですか?エアコンは使いませんか?
冬の暖房は床暖房のみで、エアコンの暖房は使っていません。廊下・トイレ・脱衣所まで温度差がないのが全館床暖房の最大の価値だと感じています。
電気代の高騰で床暖房の負担は増えましたか?
影響はあります。使用量がほぼ同じでも、単価が高かった2024-25冬は差額が約1万円まで拡大しました。ただ太陽光の売電・自家消費を含めた家計全体では十分吸収できています。
この金額はどの家でも同じですか?
同じではありません。地域の寒さ・家の大きさ・単価・設定温度で変わります。この記事は「神奈川・32.5坪・4人家族・太陽光あり」の一例として、検討の物差しに使ってください。
まとめ|床暖房の電気代は「快適さの割に安い」が実感
- 全館床暖房24時間稼働の上乗せは月およそ5,000円〜1万円(実測3シーズン)
- 使用量の増加は毎年+260〜290kWhで安定。金額のブレは単価要因
- 冬の買電の最高額は21,433円。「床暖房=電気代が青天井」ではなかった
- 効く節約は「電力プラン見直し」と「設定温度低め」。入切より連続運転
家の中から寒い場所が消える暮らしをこの金額で買えるなら、我が家は「高い」とは感じていません。これから検討する方は、ぜひ実測データを判断材料にしてください。
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