【一条さらぽか】後悔する?電気代・湿度の実データを施主が全公開
一条工務店i-smartの「全館さらぽか空調」を導入して暮らしています。結論から言うと、1年じゅう室温24℃・湿度40〜60%をキープでき、我が家がいちばん満足しているオプションです。ただし正直に言えば「手入れは面倒」「初期費用は高い」という弱点もあります。この記事では、稼働状況・室内の実測値・電気代・初期費用・メンテの手間まで、ぜんぶ実データで公開します。

さらぽかってそもそも何?
「さらぽか空調」は、一条工務店i-smart/i-cubeで選べる全館空調オプションです。床を使った輻射冷房と、デシカント(乾燥剤)による除湿で、家じゅうを“さらっと”涼しく保ちます。冬の「床暖房」と対になる、夏の快適装備というイメージです。
仕様の詳細は一条工務店の公式さらぽかページもご参照ください。ここでは、実際に住んでいる施主としてのリアルな使用感と数字を公開します。
我が家のリアルな稼働スケジュール
カタログではなく、実際にどう使っているかを公開します。
| 時期 | 稼働しているもの | 運転 |
|---|---|---|
| 4月〜10月 | さらぽか(冷房・除湿) | 24時間 常時 |
| 11月〜3月 | 床暖房 | 24時間 常時 |
| 真夏(8〜10月頃) | さらぽか+エアコン冷房のダブル | さらに快適 |
ポイントは、1年を通して「床暖房」か「さらぽか」が常に動いていること。つまり我が家は年中つけっぱなしです。「つけっぱなしで電気代は大丈夫?」という不安にこそ、次の実データで答えます。
実測:室温24℃・湿度40〜60%をキープ
さらぽかの一番の価値は「湿度コントロール」だと感じています。我が家の室内は、年間を通しておおむね室温24℃・湿度40〜60%で安定。梅雨も真夏もベタつかず、さらっとしています。
実際、我が家の温湿度計(一条純正)はこの通り。室温24.4℃・湿度54%を指していました。

気になる電気代は?(実データ)
年中つけっぱなしの我が家の電気代を公開します。下のグラフのとおり、意外にも、さらぽかが動く夏(4〜10月)はむしろ電気代が安め。いちばん高いのは冬の床暖房期(2月の21,433円)でした。

- さらぽか期の最安:6月 10,985円
- 真夏(8月)でも 16,916円
- 年間合計:198,428円
「全館空調を24時間つけっぱなしだと電気代が怖い」と思われがちですが、我が家の実額はこの通りです。年間の電気代は電気代3年分の公開記事でさらに詳しく解説しています。
75ヶ月の実測で分かった「さらぽか期は安い」の本当の理由
ここまで「さらぽかが動く時期のほうが電気代は安め」と書きました。ただ、それはさらぽかが省エネだから、ではありませんでした。入居してからの検針データを全部並べて、はじめて理由が分かったので追記します。

グラフの薄い水色が家全体で使った電気、濃い青が電力会社から買った電気です。ここに答えが出ています。
| さらぽか期(4〜10月) | 床暖房期(11〜3月) | |
|---|---|---|
| 家全体で使った電気 | 734kWh/月 | 741kWh/月 |
| 電力会社から買った電気 | 408kWh/月 | 498kWh/月 |
| 差 | 使った量はほぼ同じ(+7kWh)/買った量は冬が1.22倍 | |
使っている電気の量は、夏も冬もほとんど変わりません。むしろ1ヶ月あたりの消費が最大なのは8月の1,010kWhで、これはさらぽかが動いている時期です。それでも電気代が安く見えるのは、さらぽかが動く季節は太陽光がよく発電していて、使う電気を自分でまかなえているからです。
逆に冬は、床暖房で使う量が増えるうえに発電が落ちるので、買う電気が一気に増えます。「さらぽかだから安い」のではなく「太陽光と季節が噛み合っているから安い」——これが6年分を並べて出た結論でした。
太陽光なしでさらぽかを付ける場合は要注意
我が家の数字は太陽光10kWとセットでの結果です。太陽光がなければ、夏に使う734kWhはそのまま買うことになります。さらぽかの電気代を我が家の実額で見積もるなら、太陽光の有無をそろえて比べてください。売電と自家消費の内訳は太陽光10kWの売電実績に出しています。
※この消費量は家全体の数字で、さらぽか単体が何kWh使っているかを切り出したものではありません。我が家は年中どちらかが24時間動いていて「どちらも止めた月」が存在しないため、さらぽか単体の消費量は実測では出せませんでした。ここは正直に書いておきます。使用量そのものの推移は電気使用量6年75ヶ月の実測にまとめています。
初期費用:いくらかかった?
我が家のさらぽか導入費用は、見積書ベースで——
- 全館さらぽか空調(特別モニター価格):487,600円(約49万円)
正直、安くはありません。ただ満足度は高く、我が家では「つけてよかったオプションNo.1」です。総額の内訳は家づくり総額の公開記事にまとめています。
家づくりは相見積もりが鉄則
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メンテナンス:ここが面倒(正直に)
快適な一方で、手入れの手間は弱点です。
カタログ上は「フィルター清掃3〜6ヶ月ごと・交換6ヶ月〜1年ごと」ですが、6年住んだ我が家の実際の運用はもっとシンプルです。本体の「交換お知らせランプ」が点滅したら替える、というやり方に落ち着きました。体感では半年に1回くらいのペースです。
| 実際の交換タイミング | 交換お知らせランプの点滅時(体感で半年に1回ほど) |
|---|---|
| 使うフィルター | 純正品(公式アプリ「アイサポ」で購入) |
| フィルター価格 | 4枚入りで約4,730円 |
| 年間の実費 | 約2,500〜3,000円(月換算250円ほど) |
| 6年間の有償修理 | 0円(故障・部品交換なし) |
つまりお金の面での維持費はごくわずか。ただし「全自動でラクちん」とまではいかず、定期的に自分で手を動かす必要があるのは事実です。ここは正直、面倒だと感じています。メンテナンス費用の詳細は6年間のメンテナンス費用を公開した記事にまとめました。
住んで感じた後悔・デメリット
盛らずに、弱点も書きます。
- 手入れが面倒:フィルターの水洗い・交換が定期的に発生します。金額は年3,000円ほどと安いのですが、「自分でやらないといけない」という手間そのものが地味にストレスです。ここが唯一にして最大の不満点です。
- 初期費用が高い:約49万円(特別モニター価格)。決して安い買い物ではありません。「快適さにこの金額を出せるか」が判断の分かれ目になります。
- 単体で猛暑日を完全にはカバーしきれない:我が家は真夏(8〜10月頃)はエアコン冷房も併用しています。「さらぽかだけで一切エアコン不要」と期待すると、そこはギャップになるかもしれません。
逆に言えば、「効きが悪い」「電気代が跳ね上がった」「壊れた」といった後悔は6年間で一度もありません。後悔ポイントはお金(初期費用)と手間に集約されます。この2つを許容できるかどうかが、さらぽかを選ぶかの判断軸だと思います。
それでも満足している理由
デメリットを差し引いても、我が家はさらぽかに一番満足しています。理由は——
- 1年じゅう室温24℃・湿度40〜60%で、夏でもさらっと快適
- 梅雨どきの湿気が多い時期でも、常にさらっと快適(ジメジメしない)
- 洗濯物の室内干しがすぐ乾く。しかも生乾きのイヤな臭いがしない(我が家が一番ありがたい効果)
- 家じゅうが均一な温度・湿度で、部屋ごとの暑い寒いが少ない
- 床がひんやりして真夏でも過ごしやすい
どんな人に向く?
- 夏の湿気・ベタつきが苦手な人 → 強くおすすめ
- 家じゅうを均一に快適にしたい人 → 向いている
- 初期費用やメンテの手間を極力減らしたい人 → 要検討
まとめ
- 稼働:4〜10月さらぽか/11〜3月床暖房/真夏はダブル、年中つけっぱなし
- 室内:室温24℃・湿度40〜60%で安定(実測24.4℃/54%)
- 電気代:さらぽか期はむしろ安め、年間198,428円
- 初期費用:約49万円(モニター価格)
- メンテ:フィルター水洗い3〜6ヶ月・交換6ヶ月〜1年(面倒)
- 総評:手入れは面倒・初期費用は高い。でも快適で、我が家の満足度No.1オプション
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よくある質問(FAQ)
さらぽかだけで夏は乗り切れる?
我が家は真夏(8〜10月頃)はエアコン冷房も併用しています。さらぽか単体でも快適ですが、猛暑日はダブル稼働だとより快適です。
電気代は高くなる?
年中つけっぱなしですが、さらぽか期はむしろ安めで、年間198,428円でした(実データは本文のグラフ参照)。
メンテは自分でできる?
フィルターの水洗い・交換は自分で可能です。ただし定期的に必要なので、手間と感じる人もいると思います。
さらぽかを付けて後悔していませんか?
快適さの面では6年間まったく後悔していません。「効きが悪い」「電気代が跳ね上がった」「壊れた」といった後悔はゼロです。強いて挙げれば初期費用約49万円と、フィルター交換の手間の2点。この2つを許容できるなら、我が家は満足度No.1のオプションだと感じています。
実際の湿度はどれくらいですか?
我が家は年間を通しておおむね室温24℃・湿度40〜60%で安定しています。実際に温湿度計を撮影した時点では室温24.4℃・湿度54%でした。梅雨も真夏もベタつかず、室内干しの洗濯物が生乾き臭なしで乾くのが実感しやすい効果です。
維持費(フィルター代)は年間いくらですか?
純正フィルターが4枚入りで約4,730円、年間の実費は約2,500〜3,000円(月換算250円ほど)です。6年間で有償の修理・部品交換は発生していません。
さらぽかと床暖房はどちらも必要ですか?
我が家は4〜10月がさらぽか、11〜3月が床暖房で、1年中どちらかが24時間動いています。夏の除湿・冷房がさらぽか、冬の暖房が床暖房という役割分担なので、通年で快適に過ごすなら両方セットで考えるのが基本です。
さらぽかと床暖房、電気を食うのはどちらですか?
73ヶ月の実測ではほとんど変わりません。さらぽか期(4〜10月)が家全体で月734kWh、床暖房期(11〜3月)が月741kWhで、差は7kWh(約1%)でした。ただし電力会社から買う量は冬が1.22倍(498kWh対408kWh)です。夏は太陽光でまかなえる分が多いためで、電気代の差はここから来ています。
太陽光なしでもさらぽかの電気代は安いですか?
我が家のデータからは「安い」とは言えません。我が家の数字は太陽光10kWとセットの結果で、さらぽか期に家全体で使う月734kWhのうち、かなりの部分を自家消費でまかなっています。太陽光がなければその分をそのまま購入することになります。我が家では検証できていないので、断定は避けます。
