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太陽光10kWは元が取れる?初期費用197万円を6年2ヶ月で回収した実データを全公開

太陽光10kWは元が取れる?初期費用197万円を6年2ヶ月で回収した実データを全公開
namifam
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太陽光発電でいちばん多い質問が「結局、元は取れるの?」だと思います。私も契約前、これがずっと不安でした。シミュレーションはいくらでも出てきますが、実際に載せた人が6年分の実データで検証した記事は驚くほど見当たりません。

我が家は2020年4月、一条工務店のi-smartⅡに太陽光9.87kW(約10kW)を1,968,300円(税抜)で搭載しました。あれから6年3ヶ月=75ヶ月分のデータが溜まったので、初期費用を回収できたのか、いつ回収し終えたのかを1円単位で計算しました。

太陽光の初期費用1,968,3009.87kW・税抜・見積書の実額
6年3ヶ月の経済効果2,019,187売電+自家消費の節約
回収し終えた時期6年2ヶ月2026年5月に到達

結論|6年2ヶ月で回収完了。ただし「買電単価」次第です

先に結論から書きます。我が家の太陽光は、2026年5月に初期費用を回収し終えました。搭載から6年2ヶ月目のことです。

売電収入 1,287,468円+自家消費による電気代の節約 731,718円経済効果 2,019,187円。初期費用 1,968,300円に対して回収率102.6%です。ただしこれは「買電単価をいくらで評価するか」で結論が変わります。この記事では、そこも含めて正直に計算します。

太陽光の経済効果は「売電収入」だけではありません。発電した電気を家で使えば、その分の電気を買わずに済みます。この「買わずに済んだ電気代」も立派なリターンです。むしろ電気代が上がった今、こちらのほうが効いてきています。

前提|我が家の太陽光の条件

搭載容量9.87kW(屋根一体型・蓄電池なし)
初期費用1,968,300円(税抜・見積書の実額)
発電開始2020年4月
売電単価(FIT)21円/kWh(10年固定・2030年3月まで)
買取方式余剰買取(自家消費した残りを売電)
集計期間2020年4月〜2026年6月(75ヶ月・欠損なし
データ出典一条工務店の太陽光モニター実測値

建物の総額に対して太陽光がいくらだったのかは、建物総額3,254万円・坪単価とオプションの全内訳にまとめています。

年別の経済効果|累計がどう積み上がったか

自家消費の価値は、我が家が実際に払っている買電単価34.1円/kWhで評価しました(後述の35ヶ月実績から算出)。

発電量売電収入自家消費の節約年間の経済効果累計
2020年(4〜12月)9,337 kWh158,697円60,698円219,395円219,395円
2021年13,323 kWh223,314円91,695円315,009円534,404円
2022年13,125 kWh205,170円114,406円319,576円853,980円
2023年13,811 kWh207,123円134,627円341,750円1,195,730円
2024年13,283 kWh193,515円138,719円332,234円1,527,964円
2025年13,481 kWh199,311円136,059円335,370円1,863,334円
2026年(1〜6月)6,406 kWh100,338円55,515円155,853円2,019,187円
累計(75ヶ月)82,766 kWh1,287,468円731,718円2,019,187円

注目してほしいのは「売電収入は減っているのに、経済効果は増えている」点です。売電収入は2021年の223,314円をピークに減り続け、2025年は199,311円。一方で自家消費の節約は91,695円→136,059円へと1.5倍近く増えました

理由は2つあります。ひとつは家族の在宅時間が増えて自家消費量そのものが増えたこと。もうひとつは電気代の値上がりで、1kWhあたりの「買わずに済んだ価値」が上がったことです。電気代が上がるほど、太陽光の価値は上がります。

「元が取れるか」は買電単価で結論が変わる

ここがこの記事でいちばん大事なところです。自家消費21,458kWhをいくらで評価するかで、回収できたかどうかが変わります。

買電単価の前提自家消費の価値経済効果の合計回収率判定
30円/kWh(保守的な想定)643,740円1,931,208円98.1%あと37,092円で回収
34.1円/kWh(35ヶ月の実績平均)731,718円2,019,187円102.6%回収済み
36.8円/kWh(2025年の実績)789,654円2,077,122円105.5%回収済み

34.1円/kWhという数字は、我が家が2023年7月〜2026年5月の35ヶ月で実際に払った電気代537,881円を、同期間の買電量15,793kWhで割ったものです(基本料金・再エネ賦課金・燃料費調整をすべて含んだ実質単価)。2025年だけで見ると36.8円/kWhまで上がっています。

よくあるシミュレーションは買電単価を25〜30円で置いていますが、2026年時点の実勢はもっと高いのが現実です。逆に言えば、電気代が高い家ほど太陽光の回収は早くなります。オール電化・全館床暖房の我が家は、まさにその条件でした。

卒FIT後(2030年4月〜)はどうなるのか

ここは正直に書いておきます。FIT(固定価格買取)は10年で終わります。我が家は2020年4月に連系したので、2030年3月で21円/kWhの保証が切れます。売電収入は年約20万円から年8万円程度まで落ちる見込みです。

ただし、初期費用はすでに回収し終えています。ここから先に入ってくるお金は、単価が下がってもすべてプラスです。そして卒FIT後は「売る」より「使う」ほうが得になります。

卒FIT後にいくら残るのか、蓄電池は元が取れるのかは、実測値で別記事に試算をまとめました。→ 太陽光の卒FIT後はどうなる?売電が年20万→8万に落ちても家計効果が65%残った試算

パネルは劣化しないのか?という不安について

「回収前にパネルが劣化したら意味がない」という不安もあると思います。我が家の75ヶ月の実測では、発電量の明確な低下は確認できませんでした(2021年13,323kWh→2025年13,481kWh)。詳しくは太陽光パネルは劣化する?75ヶ月の実測データにまとめています。

また、この6年で太陽光関連の故障・有償修理は一度もありませんメンテナンス費用の実録)。ただしパワーコンディショナは15年前後で交換が必要とされており、20〜30万円程度の出費が将来控えている点は計算に入れておくべきです。回収済みの今なら、その分は売電収入から十分まかなえる見込みです。

これから太陽光を載せるか迷っている方へ

①電気代が高い家ほど早く回収できます。オール電化・床暖房・在宅時間が長い家は、自家消費の価値が大きくなります。
②「売電でいくら」だけで判断しないでください。我が家は経済効果の36%が自家消費によるものでした。
③FIT10年で回収できる設計かを確認してください。我が家は6年2ヶ月でした。10年を超える試算なら、条件を見直したほうが安全です。
④容量は大きいほど有利とは限りません。使い切れない分は8円で売ることになります(卒FIT後)。

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正直に書くと、我が家は相見積もりを取っていません

我が家の太陽光は一条工務店の屋根一体型で、家とセットの見積もりでした。つまり他社と比べていません

結果的に6年2ヶ月で回収できたので後悔はしていませんが、私は住宅ローンでも「紹介された1行だけを見て決めて」大きく後悔しています。新築とは別に太陽光を載せるなら、複数社の見積もりを比べてから決めてください。同じ容量でも会社によって金額は変わります。

▶ 太陽光発電の無料一括見積もりを取る(グリエネ)

※無料。我が家が利用したサービスではありません。相場を知るための比較先の一例として紹介しています。

よくある質問

Q

太陽光10kWの元は何年で取れますか?

A

我が家(9.87kW・初期費用1,968,300円・2020年4月連系)は、売電収入と自家消費の節約を合わせて6年2ヶ月(2026年5月)で回収しました。ただし買電単価を30円で保守的に評価すると6年3ヶ月時点で回収率98.1%となり、あと数ヶ月かかる計算です。電気代の水準と自家消費率で前後します。

Q

売電収入だけで元は取れますか?

A

我が家の場合、75ヶ月の売電収入は1,287,468円で、初期費用1,968,300円の65%止まりです。売電だけで回収するには10年近くかかります。自家消費の節約(731,718円)を合わせて初めて回収できました。

Q

卒FIT後は損になりませんか?

A

売電単価は21円/kWhから8円台まで下がる見込みで、売電収入は年約20万円→約8万円になります。ただし初期費用は回収済みのため、そこから先はすべてプラスです。卒FIT後は「売る」より「使う」ほうが得になるので、自家消費を増やす工夫が中心になります。

Q

太陽光の初期費用はいくらでしたか?

A

一条工務店の見積書で1,968,300円(9.87kW・税抜)でした。1kWあたり約20万円です。建物総額3,254万円のうちの約6%にあたります。

まとめ

  • 太陽光9.87kWの初期費用は1,968,300円(税抜)
  • 75ヶ月の経済効果は2,019,187円=売電1,287,468円+自家消費の節約731,718円
  • 2026年5月=6年2ヶ月目で回収完了(回収率102.6%)
  • 買電単価30円で保守的に見ると回収率98.1%。電気代の水準で結論が変わる
  • 売電だけでは65%止まり。自家消費の価値を必ず計算に入れるべき
  • 2030年3月で卒FIT。売電収入は年約20万円→約8万円へ

「太陽光は元が取れない」という話も、「絶対に得」という話も、どちらも前提次第です。大事なのは自分の家の電気代で計算すること。この記事の数字が、その物差しになればうれしいです。

ABOUT ME
RYO
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会社員/休日サーファー
2020年無知の状態で家づくりを開始。 一条工務店にてマイホーム完成 家づくりの過程で失敗を経験。致命傷は負わずに済んだがその経験をもとに「家づくりは、まず自宅から」を推奨中。
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